どんなときもWiFiの一連の騒動を自分なりにまとめてみた【②】

2020年2月以降からどんなときもWiFiに度重なる通信障害が起きています。
どんなときもWiFiのサービスの概要や通信障害に関する一連の流れについては前回の「どんなときもWiFiの一連の騒動を自分なりにまとめてみた【その①】」にまとめてありますので、詳細はこちらをご覧ください。
このページでは私自身のどんなときもWiFiがその後どうなったのかと、今回の騒動に関しての自分なりの見解をまとめました。
目次
どんなときもWiFiへの不満から解約保留に至るまで
前回も言いましたが結論として、しばらく(少なくともコロナが収束するまで)このまま様子を見ることにしました。
それは運営側の言い分を受け入れた訳ではなく、外出自粛や在宅勤務で個人向けのインフラ全体が通信量の増加傾向にあり、他の会社へ乗り換えたとしても同じような障害が起こらないとも限らないと判断したからです。
実際に、同じクラウドSIMを利用する競合他社でもいくつか通信障害が発生しているようです。
ソフトバンク・ドコモ・auなどのキャリアと直契約するのが一番安心なのはわかりますが、月額費用や通信容量などの面から自分の条件に合うものがなかったんですよね。。
そういったこともあって、どんなときもWiFiはなんて画期的なサービスなんだ!と魅かれるものがあったんです、当時は。
これではとても回答とは言えない
私も実は、どんなときもWiFiで障害が解消されない間何度も「無条件で無償解約に応じて欲しい」とフォームで問い合わせをしていたんです。
しかし、何度送っても一切返信はなく数週間くらい経ってから一方的に次のような内容の案内が届きました。
これはヒドすぎる

なんと、「個別での回答はしない」とのことです。いままで様々な通信会社とやりとりしてきましたが、こんな対応されたことは初めてです。
怒りを通り越して、呆れてしまいますね。
個別の問い合わせフォームなのに、同じような内容にいちいち答えるのは面倒だから特設ページを見ろってことなんでしょうね。
もうあてにするのはやめよう
twitter上でも私と同じように「無償解約」を訴えているユーザーが多くいましたが、明らかに4月1日以降も通信障害が生じていることが証明されない限り無償解約にはなかなか応じてもらえないようです。
ちなみに、解約時の違約金は次の通りです。
13ヶ月〜24ヶ月 14,000円
25ヶ月以降の更新月以外 9,500円
高いですよね。承諾して契約したとはいえ、いざ決断を迫られますと改めて高いことを思い知らされます。
自分の判断で契約したこともありますし、今の私の環境では違約金免除は難しいだろうと判断して、決して納得した訳ではありませんがひとまずは様子をみることにしました。
「Rakuten UN-LIMIT」に乗り換える事を決断
とはいえ、今の状態は利用に不自由はないものの、SIMの調達の都合などでいつまた通信障害が起こらないとも限りません。
そんな時に、「Rakuten UN-LIMIT」が提供開始されて、なんと1年無料・解約金もかからないという、どんなときもWiFiの縛りとは雲泥の差!まさに神のようなシステム(大袈裟)。
仮にハズレだったとしても、今回のような痛手とまでは至らないだろうと踏んでお試しのつもりで申し込みしました。
「Rakuten UN-LIMIT」の契約の経緯については、以下のページにまとめてありますので、詳細についてはこちらをご覧ください。
実際に使ってみて、今はまだ契約者が少ないのもありますが「Rakuten UN-LIMIT」の方が断然速度が安定しています。
こちらもデーター無制限を謳っていますが、完全無制限ではなく1日で10GBを超えた場合は3Mbpsの速度制限がかかります。
しかし使いすぎて3Mbpsになってしまったとしても、どんなときもWiFiのISDN状態よりかははるかにマシだと思います。
仮にもっと契約者が増えた場合、回線が混雑して速度が低下する可能性はありますが、Rakuten UN-LIMITは自社の回線を提供しているため、どんなときもWiFiのようなSIMの提供元の事情で通信障害が起こるということはあまり考えにくいと思われます。
個人的には、どんなときもWiFiなどのクラウドSIMの仕組みを利用して提供されるWiFiサービスにうんざりしている方にぜひおすすめしたい回線です。
返金申請のため専用フォームで申請
3月の障害のお詫びとして、料金を返金するための専用フォームが設置されました。
他のユーザーの反応として、「怪しい」「利用目的が書いてない」などと疑心暗鬼なコメントも多く、本当に返金されるのか不安ですが、5月の末に私も返金用の口座を専用フォームで申請しました。
提示されていた入金時期によると、6月末に振り込まれるはずですが、はたしてどうですかね。とりあえず6月末まで待ってみます。
(2020/07/01 追記)

昨日、6/30に3月利用分にあたる3,828円が振込されていることを確認しました。
なぜここまで騒動が収まらないのか

現在もユーザーの不満や怒りは依然消えることはありません。
最初の障害が発生してから、かれこれ3ヶ月以上経ってもなぜ未だにこんなゴタゴタしているのでしょうか。
その根本的原因となりうる部分と私なりの目線で解説してみようと思います。
百歩譲って、障害は仕方ないとしても・・
結局、何が一番問題かと言いますと通信障害そのものよりも筋の通った対応が何一つ行われていないことだと思います。
先述しましたが、競合他社のWiFiサービスで同様の障害が起きました。通信インフラも神様ではありませんので、どこかで通信障害というものは必ず起こり得ます。
だからこそ、初期対応がもっとも大事なのではないでしょうか。
競合他社で障害発生時に、無償で解約に応じることやトップ自ら謝罪する等の対処を行うなどの初期対応が迅速な事業者もありました。
こういった会社は、どんなときもWiFiほど炎上していません。
どんなときもWiFiのように話が二転三転することでユーザーの信頼を失墜させ結局評判がガタ落ち、ヘビーユーザーには25GB制限かけておいて残ったユーザーに今でも平然と「無制限」を謳っているものの、結局新規ユーザーを受け入れられるだけのSIMが足りなくて新規販売一時停止なんて本末転倒ではないでしょうか・・
ノウハウ不足で事の重大さに気づくのが遅かった?
ところで、3月の通信障害が起こった原因として運営側はこんな説明をしていました。
本日、弊社が回線提供を受けている、パートナー会社より下記のような回答がございました。
(1)一部のキャリアからのSIMカードの提供がストップしており、SIMの増強に遅延が生じている。
(2)SIMカードを動かす為の設備の製造および発送が停止、遅延している。(1)については、キャリア全体のデータトラフィック(通信量)の増加が想定されます。
2020年3月20日 通信障害の原因に関するご報告 【どんなときもWiFi】通信障害の原因に関するご報告 メール本文より
(2)については、新型コロナウィルスの混乱による影響となります。
(2)については、未だ釈然としませんがなんだかクラウドSIMの設備に異常が起こったかのようにも受け取れますよね。
クラウドSIMの提供元であるuCloudlink社に苦情や問い合わせが殺到したのか、uCloudlink社自らホームページにて以下のような声明を出しています。
この度、日本マーケットにおける一部代理店様のローカル通信障害が生じたことにより、ネット上では様々な誤解を招きかねない記事や事実誤認に基づく心ないコメントが多数見られます。これらの内容は事実無根であり、弊社としては、CloudSIMプラットフォームや通信端末自体は全く問題なく稼働していることをここに声明します。
URL:https://jp.ucloudlink.com/html/20200403/562.html
この内容が事実であれば、「SIMカードを動かす為の設備の製造および発送が停止」という説明はどこか矛盾を感じます。
さらにuCloudlink社は、クラウドSIMについて以下のように説明しています。
CloudSIM技術ではマルチキャリア対応が可能なため、代理店様の許可をいただければ、複数キャリアSIMの瞬時切り替えにより、障害なく常時通信できる状態を維持することができます。もちろん、各国の各代理店様はCloudSIMの運用方法が様々であり、メインユーザーの使用目的に合わせて、異なった製品プランの設計を依頼しています。
URL:https://jp.ucloudlink.com/html/20200403/562.html
ここで言う「代理店」とはどんなときもWiFiのような販売店なのか?若しくは卸元なのか?どちらを指しているのかはわかりませんが、どちらにせよこれが事実であれば、設備の問題よりも設計に失敗したといった方が近いような気がします。
どんなときもWiFiが掴むキャリアは最近までほぼソフトバンクでしたが、これはソフトバンクの法人向けSIMをまとめて安く仕入れているからだということだと他のサイトで見かけました。
法人用の設計をはるかに超える消費量があったことで、ソフトバンク側が規制をかけたのかもしれませんが、さらにコロナウィルスの影響を受けてSIMの供給バランスが取れなくなったという見かたもできます。
これは私の想像ですが、提供元が想定している用途と実際のユーザーの需要予測がうまく噛み合っていないことや、これらのノウハウが十分でないことから障害発生時の状況把握がおかしな方向に向かっていったのかもしれません。
反面、販売のノウハウは持っている
どんなときもWiFiの親会社は株式会社ALL CONNECT(オールコネクト)という福井県に本社のある会社です。
こちらの会社の事業内容を見てみるとWebでのスマートフォンやMVNO等の移動体の販売や通信事業者の代理店業務など幅広く行っているようです。
そのノウハウを生かして子会社においてもユーザーを惹きつけるようなパフォーマンスが上手く、順調に契約者数を伸ばしていったのだと思います。
代理店業務の場合は、無事に契約まで持って行けたらあとは提供元から手数料を貰えて、そこで手離れするケースが多いです。
だからこそ、クラウドSIMの設計だとか障害発生時の契約者に対するサポート面が不慣れなことや、雑な対応をしてしまったことで、こんな大ごとになってしまったのではないでしょうか。あくまで私の見解ですが。
ちなみに、先の返金の件も期日になっても振り込まれないといったトラブルが一部で起きているようです。

まだまだひともんちゃくありそう・・
本日は以上となります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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