【CCNA対策】【新試験対応】学習してみて分かった!OSI参照モデルのたのしい覚え方

こんにちは。CCNA勉強中のChanmeiです。
CCNAを学習する上で、まずはネットワークの基礎知識から入ると思います。
その際に必ずと言っていいほど出てくるのが「OSI参照モデル」や「TCP/IPモデル」です。
どちらも、ネットワークの仕組みを理解する上で欠かせないものですが、初心者にとっては小難しい表現ばかりで、混乱してしまうこともあるのではないでしょうか。
実際に私は、それぞれの役割を理解できるようになるまで結構時間がかかりました。
そこで、今回は私なりに考えたOSI参照モデルのたのしい覚え方を紹介します。
このページの主旨は、初学者でも「楽しく」「体感的」に覚えられることを目的にしていますので、厳密に言うと正しくない表現もあるかもしれません。
あくまで一つの考え方としてお楽しみください。
目次
OSI参照モデルとは

OSI参照モデルの発足のきっかけ
その昔、ネットワーク機器同士の通信ルールは各メーカーごとに独自に決められており、異なるメーカー同士では通信ができないため同じメーカーの機器を使う必要がありました。
例えるなら、Panasonic製のTVにSHARP製のブルーレイ機器を接続できないような、いわば互換性がないという状態です。
これでは不便なので、独自のルールを作るのはやめよう!ということになり、ISO(国際標準化機構)によって定められ、共通化されたルールがOSI参照モデルです。
ただ、インターネットが普及したこともあってか、現在はTCP/IPモデルが標準化されているため、OSI参照モデルは実際には利用されていないようです。
まぁ、通信においての概念としては今も健在ですので覚えておいた方がよいかもしれませんが。
一般的なOSI参照モデルの説明
一般的な参考書では、OSI参照モデルについてはだいたい以下のような説明が書いてあると思います。
階層 | 名称 | 役割 |
---|---|---|
L7 | アプリケーション層 | Webやメール等のユーザが利用するアプリケーション固有のルール |
L6 | プレゼンテーション層 | 文字コードや添付ファイルなどデータの表現形式を定めたルール |
L5 | セッション層 | アプリ同士で通信の開始や維持、通信終了までを定めたルール |
L4 | トランスポート層 | ノード間の通信において信頼性を確保するためのルール |
L3 | ネットワーク層 | 宛先までの経路を確定する等、エンドツーエンドでの通信について決めたルール |
L2 | データリンク層 | ノード間の通信に関するルール |
L1 | 物理層 | 機器や電気信号、ケーブルに関するルール |
だいたいはこんな感じの説明に加えて、各レイヤの役割が詳細に書かれています。
しかし、当初はL3とL2の違いがよくわからなかったり、プレゼンテーション層と言われてもなんの役割なのかイマイチよくわからず苦労しました。
OSI参照モデルの覚え方(イメージ)

メール送信エラーの原因に置き換えてみる
そんなややこしいOSI参照モデルですが、ネットワークトラブル時の状況に置き換えると、少しはイメージしやすくなるのではないかと思います。
例えば、↓のようにみけこさんが、グレちゃんにメールを送ろうとしているとします。

メール送るから見てね!
おう!

しかし、なぜかみけこさんのメールはグレちゃんに届きませんでした。これに関して、みけこさんはこう言ってます。

メールが送れなかったよ
みけこさんからは「メールが送れなかった」という情報以外何もありませんので、どこに原因があるのかがわかりません。
そこで、グレちゃんは考えます。「もしかするとメアドを間違えているのではないか?」もしくは「メールサーバーの設定が誤っているのではないのか?」など。
あとは、インターネットに接続されていないとかも考えられるね!

実際にエラーの原因を突き止めるためには、ひとつひとつ切り分けしていくのですが、何も情報がない場合、上記のグレちゃんのようにさまざまな仮説が思い浮かんでしまいます。
この「さまざまな仮説」こそ、OSI参照モデルの各階層の役割に当てはめることができるのです。
それぞれの階層で送信エラーの原因に置き換える
具体的には以下のようなイメージです。
(あくまでイメージです)
アプリケーション層
→メールソフトの設定に問題がある
プレゼンテーション層
→添付ファイルの容量がオーバーしている
セッション層
→メールが送信済になっていない(下書きフォルダに入ったままになっている)
トランスポート層
→コンピューターのファイヤーウォールで弾いている
ネットワーク層
→宛先(メールアドレス)が誤っている
データリンク層
→インターネットに正しく接続できていない
物理層
→LANケーブルがネットワーク機器から抜けている
連想で各階層の役割を把握する
上記はあくまでイメージであり、決して正しい覚え方ではないかもしれません。
しかし、エラーの原因となるキーワードからどのレイヤのことを指しているのかを連想で導き出せそうな気がします。
例えば、アプリケーション層については「メールソフトの設定」だから
SMTPやPOP3関連かな
↓↓だから
このプロトコルはアプリケーション層かな
データリンク層であれば、「インターネットにつながっていない」ということは
ネットワーク機器の設定に問題があるかもしれない
↓↓だから
ノード間の通信のことだからデータリンク層かな
というような感じで連想していくわけです。
・・・ただ、自分で書いときながら恐縮ですが、レイヤによってはちょっと半ば強引に当てはめた苦しい説明となっている感が否めない気もします。
もしかするとそういう意味もあって、TCP/IPモデルの方がシンプルで浸透しやすかったというのもあるかもしれませんね。
もっとシンプルな覚え方

頭文字を取って
古典的な方法ですが、OSI参照モデルの階層順を覚える方法として、それぞれの頭文字をとって「ア・プ・セ・ト・デ・ネ・ブ」という単語を頭に入れる方法もあります。
また、TCP/IPモデルであれば、
アプリケーション層
トランスポート層
インターネット層
リンク層
の、頭文字を取って「ア・ト・イ・リ」、後入りみたいなノリで覚えられます。

「後入り」って、新参者みたいだね!
ちなみに、各階層のPDU(Protocol Data Unit)を覚える際は、
セッション(レイヤ4)
パケット(レイヤ3)
フレーム(レイヤ2)
の頭文字を取って、「セ・パ・フ」という風に覚えました。
余談ですが、セパフという単語を調べてみたところイランの古代遺跡になっている道路の名前らしいです。。
いかがでしたでしょうか。本内容が少しでも参考になれば幸いです。
本日は以上となります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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